町山/鴻上

町山智浩の2月10日のはてなダイアリーにあるこんな記述。 立派な映画だろうとアホ映画だろうと、それをいっぱい見て、いくら詳しくても、最初からちっとも偉くないわい。むしろそんなことで飯食ってるのは申し訳ない恥ずかしいことだろ? 野菜作ったり、セッ…

◇文藝アンケートによると『月光の囁き』は好きな映画の1つらしい。しかし表面的な類似がどうこうというレベルに留まる私の悪いクセ。似ているところではなく、むしろ“違い”の分かる人間にならなければいけないのだ。だばだ〜(原田宗典風に。懐かしいなぁ)。

綿矢「蹴りたい」について

◇ハツのにな川に対する倒錯気味の愛情(関心?)という不健康さ、教室で孤立している生徒という不健康さを、彼女が陸上部に所属しているということが、救っているというか。実際に読む前に聞いていたあらすじからは、絶対に主人公は帰宅部だと思っていたが。…

◇DVDを返却しに遠出。朝は雪が降ったり止んだりの天候だったが、昼には予報どおり汗ばむくらいの温かさに。返却後、久しぶりに都電に乗る。池袋に出て『10ミニッツ・オールダー イデアの森』を観るためだった。だったがしかし、先週から、上映は朝の1回にな…

DVD

◇『素晴らしき放浪者』(監督:ジャン・ルノワール,1932年,フランス) 宿無し男ブーデュは、可愛がっていた犬がどこかに行ってしまったり少女からお金を恵まれたりしたことに嫌気が差し――たのかどうだか分からないが――、橋の上から飛び込み自殺を決行する。そ…

◇「昼ドラ」がはてなのキーワードになっているが、そこには「主婦と無職の強い味方」という説明がされていて笑った。時代劇の再放送とかもそうですね。町田康じゃないですけど。無職の生活―町田康といえば、「人間の屑」の主人公は、毎日オンナから貰うお金…

◇沢尻エリカ観たさに、TBSの昼ドラ『桜咲くまで』にチャンネルを合わせてしまう日々。彼女は受験を控えた高校3年生の役。母親と、東大卒業して一流会社に就職した後に引きこもってしまったお兄さんと暮らしています。 公式HPはこちら http://mbs.jp/sak…

◇稲葉振一郎『経済学という教養』(東洋経済新報社)を読了。他に、『文藝春秋』3月号から「蹴りたい背中」(にな川君の服装の描写「英字新聞の柄の開襟シャツ」に笑った。あと、ハツ―にな川という2人の関係だけでなく、特に絹代の絡んだ関係が面白かった。英…

◇『アマチュア』(監督:キェシロフスキ、1976年) ◇『傷跡』(監督:キェシロフスキ、1979年) 2作ともキェシロフスキ初期の作品。ポーランド時代に撮られたものとのことで、政治的・社会的な色の強いものになっていて、ドキュメンタリー風のつくりになっている。…

DVD

先日DVDには触手が動かないようなことを書いておきながら、レンタル屋さんで4本1週間で1000円で貸し出されていたのに惹かれて、フィリップ・ガレルの『秘密の子供』やキェシロフスキ・コレクションから『アマチュア』などを借りて来た。ビデオと較べて格段の…

すっかり諦めていたラス・メイヤー映画祭が延長されていたので渋谷シネ・ラ・セットまで。『ファスター・プッシーキャット キル!キル!』『グッドモーニング・グッドバイ』を観てきた。『ファスター』は広大な砂漠の中を疾走する3台のスポーツカーから始まり…

○トッド・ソロンズ監督の『ストーリー・テリング』を。『ウェルカム・ドールハウス』に出てくる少女のようなパンチのある人物は出てこなかった。場面が切り替わる時の音が、まるでサザエさんかドラえもんのような間の抜けた音になっていて、郊外ののどかな感…

○井伏鱒二『遥拝隊長・本日休診』(新潮文庫)を読了。映画版『本日休診』は、どうやらここに収められている2編を併せてひとつの物語に作り直した作品だったようだ。「本日休診」は短い作品のわりに、結構な数の登場人物が入れ代わり立ち代わり出てくる。しか…

待望のビデオデッキを買いに車で家電量販店に。先日のことがあり、運転中はパトカーが隠れていないかを警戒してしまう。買ったのはVHS録画再生用の。いまのところDVDの必要性は全く感じていない。お金があれば買いたいけれど、ハードにも買いたいソフト(○○BO…

『ロード・トゥ・パーディション』、『戦場のピアニスト』、『本日休診』を観る。前の2本はツタヤの半額サービスで借りたもの。半額期間中に最低でもあと1回は借りに行こう。『本日休診』は図書館で。渋谷実監督作品。原作は井伏鱒二。『赤ひげ』のような…

○岡崎京子『テイク イット イージー』(スコラ)読了。エロや暴力は出てこない、かといって爽やかとも言えない、しかし80年代浪人生の屈託が分かりやすく描かれている。個人的には浪人時代に悪いイメージは持っていない。もともとの日常が地味だというのが一番…

風で寝込み布団の中で、バタイユ『エロスの涙』(ちくま学芸文庫)を読み終える。図版が多いというか図版メインなので眺めたというほうが正確か。バタイユにヒントを求めているのは別に大層なことを考えたいわけでなく、小さい頃からの自分もそうだったのだが…

最後の試験を終える。あとは最後の審判を待つのみだ。最後の審判というよりも、ひょうきん族のラストの懺悔コーナーで水が落ちないことを祈っているようなもの。でも法律科目は再試験にまわされる可能性が高い。

アーサー・マッケン『夢の丘』(創元推理文庫)と古本屋で先日買った獅子文六『コーヒーと恋愛 可否道』(角川文庫)を。『夢の丘』を読んでいて映画『ポーラX』を思い出した。主人公が日常との距離感を失ってどんどん落ちてみすぼらしくなっていくのだが目指し…

恥かしい事での手紙

今日届いた手紙2通。ひとつは大学就職課から進路報告をして下さいという通知。秋にも一回届いた。もう一つは、変な事務所の債権処理課から届いた、いわゆる架空請求書。心当たりは無いけれど、私も人並みにいやらしい無料動画をおとしたりしているので、後…

1月も終ろうとしているのに今年の抱負も決めていない。今年取り組みたいことを決めていない。絞り込めていない。哲学(論理学、心理学、倫理学を含む)/仏文法/ラテン語分布/日本語文法(古文及び現代日本語)/歴史/地理/社会学(とくにマルクスの「資…

1月25日付「日経」。書店のPOPで火がつくヒット作品という記事。当然のように取り上げられているのは『世界の中心で〜』と『白い犬とワルツを』。本屋の手書きPOPが人気なのは、評論家や専門家による本の紹介は出版社との利害関係が絡んでいるようでいやだか…

やはり同じことを感じた方がはてなダイアリにもいるようだ。 はてなダイアリKain http://d.hatena.ne.jp/kouhei_kain/20040125#p1 はてなダイアリAcri Note http://d.hatena.ne.jp/acri/searchdiary?word=%2a%5b%bb%a8%b5%ad%5d

昼飯を食べながら観始めた「大阪国際女子マラソン」を結局最後まで。完全におっさんの休日である。何となく千葉と渋井両選手を応援していたが、優勝は坂本直子(今度大リーグに行く高津投手に似ている。眉毛だけか)。アテネ代表がほぼ決定したらしい。高橋尚…

深夜部屋で試験勉強しながら、またまた聞いてしまった「TR2」。来週は福山雅治がゲストに来るとのこと。リリー&めぐタンと一緒にいるもう1人は園田敦史という編集者だということを知る。『ナイトウォーカー』でリリー氏の連載を担当している方らしい。昨日…

昨日は図書館の自習室にて試験勉強。買ったばかりのテレビブロスを忘れて来る。今日取りに行こうと思っていたが寝過ごしてしまった。

◇東京都写真美術館中島健蔵展 1/20〜2/22 http://www.syabi.com/schedule/details/nakajima.html ◇ついでに恵比寿ガーデンシネマで『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』を観て帰りたい。 http://www.cineplex.co.jp/yebisu/show_work/10min.html ◇そ…

帰りに駅前の本屋でアーサー・マッケン『夢の丘』(創元推理文庫)を。2003の復刊フェアの1冊。復刊されるくらいなら名著なのだろうというのと、あらすじをみて(貧乏田舎牧師の息子である主人公の魂の遍歴云々)買ってみる。少しだけ読み進めているがヘッ…

寝坊して今年度そして大学生活最後の講義に遅刻する。大学入学して最初にあった講義は語学だったがそのときにも遅刻した。高校3年間での遅刻回数はおそらく学年トップクラスだった。中学3年間での遅刻回数は確実に学年トップだった(登校拒否の子と不良の…

「(読者には)私の本を読んで楽しくなってもらえれば。」という綿矢りさの言葉にうなずき、「大学を卒業したい」という言葉に感心し自省の念に駆られているなか、『Xへの手紙・私小説論』所収の「新人Xへ」で小林秀雄が、「面白くするのにはどういう技巧を…