稲葉振一郎『経済学という教養』(東洋経済新報社)を読了。他に、『文藝春秋』3月号から「蹴りたい背中」(にな川君の服装の描写「英字新聞の柄の開襟シャツ」に笑った。あと、ハツ―にな川という2人の関係だけでなく、特に絹代の絡んだ関係が面白かった。英字新聞のシャツを着てしまう男子と、それなりにファッションには意識のある女子が一緒にライブイベントに遊びに行けてしまう、そこら辺の良い意味での無頓着さが羨ましい)、鹿島茂松原隆一郎福田和也の鼎談書評、宮崎哲弥による「現代人のための仏教書案内」を読む。綿矢が受賞インタヴューの中で読んだ(が途中で挫折した)と言っていた『暁の寺 豊饒の海(三)』が宮崎「仏教書案内」で取り上げられていたのと、金原が同じくインタヴューで語っていた花村萬月『笑う山崎』が鼎談書評のなかでも出てきたので、気になる。ほか、自衛隊派遣についての著名人アンケートを斜め読みするなど『文藝春秋』を半・熟読状態だが、これは父親が最年少芥川賞受賞作を読みたいから文春を買って来い、といっていたから今日買ってきたのに、父親は既にコンビニでゲットしていた、ということへの憤りから、何とかして払ったお金を回収しようと言うさもしい根性で、文藝春秋を読んでみたのでありました。斎藤美奈子の例の本では『文藝春秋』はどんなたとえ方をされているのだろうか。