2003-01-01から1年間の記事一覧

12月22日の3本について

『信子』 おんな版「坊ちゃん」といわれた作品らしい。小宮山信子(高峰)は、女学校教員として九州から上京してくる。体育担当になった彼女は訛りをからかわれるなど、なかなか教師生活に馴染めない。加えて、下宿先が芸妓屋であることが校長にばれて、学生…

◇柳澤桂子『二重らせんの私』(ハヤカワ文庫) 動植物に身体を使って触れると同時に、生物にたいして知的な関心も抱いていた少女時代を軽く導入として、著者が米国コロンビア大学院で過した3年間を中心に、「学ぶことの充実」が語られる。著者自身の研究や周囲…

◇買ったばかりの海水パンツを持って市営プールに。25メートル×5往復でくたくたに。泳ぎ方も下手なので余計に疲れるのだろう。筋肉痛になった。白状すると、足が攣りました。基本的に水の中は気持ち良い。◇HTML&スタイルシートの本を見ながら勉強中だが、未…

日経新聞日曜連載は2003年古井由吉から2004年川上弘美へ。

CD@ツタヤ

Duke Ellington:Best Selection 村治佳織:アランフェス協奏曲 Keith Jarrett:生と死の幻想

CD@図書館

Bill Frisell:Good Dog,Happy Man George Shearing:The Definitive

マンガ

◇陸奥A子『薔薇とばらの日々』(集英社) ◇陸奥A子『紙のお月さま』(講談社)

◇阿部和重『インディヴィジュアル・プロジェクション』(新潮文庫)

@市川市民文化会館

星野道夫展。

ビデオ

◇『叫びとささやき』(監督:イングマール・ベルイマン) 『秋のソナタ』と似た、血縁関係にある者同士の、表層的な信頼と愛情に結ばれた関係の下にある、嫉妬や裏切りや不信をテーマにした映画。この作品では母娘でなく、3姉妹の間に起こる、院隠滅滅とした、…

日経新聞「私の履歴書」12月は今村昌平が執筆している。25日は映画学校について。日本映画学校設立の経緯、その前に造っっているもう1つの映画学校についての話をあわせて。設立に際して被った詐欺被害や借金、反対に校舎造営地を無償提供してもらった話な…

◇阿部和重『無情の世界』(新潮文庫) 阿部和重初体験。面白かった。すらすら読める。(町田康と比較してみること。著者や語り手の倫理観はどうか。壊れていそうで実は非常に強固な論理や日常性への固執を内包していないかどうか。) ◇村上春樹『村上ラヂヲ』(新…

星野道夫展に明日こそ行く予定。HPを観ると、「オープニング・セレモニー&もちつき大会」と書いてあるのが笑える。星野道夫ともちつきかぁ。写真ともちつきかぁ。市川市はきっと良い町なのだなぁ。今年の公務員試験で年齢制限を撤廃して、59歳まで受験可…

◇鹿島茂『オール・アバウト・セックス』(文藝春秋)ISBN:4163582908 クリスマスに読了するのは自分でも悲しいので急いで読んだ。

講義を間に1つ挟んで大学AVルームで清水宏を3本。 ◇『リヨンの鐘』 ◇『信子』 ◇『港の日本娘』

月曜日は祝日や振り替え休日が多いため、補講期間に突入しているにも関わらず今日は平常授業。といっても教授も休みモードに入っているのか、3つのうち2つは休講で、残りの1つは教授が30分遅れでやってくるというだらけぶり。といってもこの教授は毎回2…

22日からNHK-BSで「頭山」などヤマムラアニメーション(山村浩二)が放送。はてなダイアリーどこでもない場所

【旅 ― 「ここではないどこか」を生きるための10のレッスン】@東京国立近代美術館 瀧口修造のリバティ・パスポート(海外へ旅立つ友人に贈った手作りのパスポート。遊び心に溢れている)から始まって、壁に書かれたサン・ヴィクトルのフーゴーの言葉「自分の…

ビデオ

◇『小原庄助さん』(監督:清水宏) ストーリーは、破滅的なまでにお人よしな性格の主人公の姿がほろ苦く描かれていて、でも最後の最後は、何とか観る者へ希望の一線を守ってくれたか、という印象。人物や動物と、背景となる家屋や空や河川や田畑との、絶妙な…

◇小林信彦『読書法』(文春文庫)

◇補講があるのに寝坊した。生協で文庫版ユリシーズのⅢを買う。Ⅲ巻は14章「太陽神の牛」から始まる。いきなり文語体で書かれていて、しかも結構ぎっしりと文字が詰まっているので、遅々として読み進まない。15章をチラ見したらスカスカだったので全体的には大…

NHKの「歳末たすけ合いキャンペーン」というのがあるが、どうしても貧乏長屋の人情物語を連想してしまう。決算期日が迫って、取立てに悩まされる町人たちが結束して、過酷な取立てをかわしていくような話。それこそ「お江戸でござる」のような。西鶴の『日本…

マンガ

業田良家『ゴーダ哲学堂 空気人形』(小学館) 山下和美『不思議な少年 ①②』(講談社) 『不思議な少年』が終戦直後の日本、現代のアメリカ、古代ギリシア、19世紀英国という、広がりのある世界を舞台にしているのに対して、『空気人形』は現代日本に限定され…

堀江敏幸『雪沼とその周辺』(新潮社) 調子が悪くなったテレビを叩くと画像の乱れが直ってしまう。ファミコンのカセットの差込口に息を吹きかけてから入れるとさっきは映らなかったスタート画面が今度はきちんと表れる。この連作短編集を読んでいると、そんな…

図書館で勉強。物権。 本『雪沼とその周辺』、水泳の本、CD:LonnieSmith/MamaWailer、MonicaLewis/FoolsRushIn、ビデオ『寺山修司実験映像ワールド2』以上、借りる。市民プールに泳ぎに行こうかと思っているが、でもほとんど金槌なので本を借りてみる。…

就職活動。求人広告会社の企画営業職。説明会&一次面接。昨日読んだ『借家と古本』の余韻がまだ残っている中、ふわふわとした気持ちで会社に向かう朝10時。新人社員の方への質問タイムに、或る学生さんが、 ――自分が会社の歯車として回っているな、と感じ…

ビデオ

『歌女おぼえ書』(監督 清水宏) 『とんかつ大将』(監督 川島雄三) 『秋のソナタ』(監督 E・ベルイマン) 教会で働く夫婦のもとに、恋人を亡くした妻の母が訪ねてくる。ピアニストの母は、幼かった妻や父を放ったらかしにしてピアノ演奏に熱中し、挙句の果て…

漫画

佐藤秀峰『ブラックジャックによろしく ①②巻』(講談社) 安彦麻里絵『メロドラマチックremix』(アスペクト) 佐藤智一『思い出スタンプ』(集英社) 手紙にまつわる話5編。はじめと終わりが親子の話で、あいだの3つが男女の話。私は、男女の話よりも親子の話に…

ジャン・ジュネ『葬儀』(河出文庫) 荻原魚雷『借家と古本』 素晴らしい本です! 「昔は二千円以上の本を買うとき、なんらかの躊躇の気持ちがあった。/『この本一冊と文庫本数十冊とどっちが得か』/『この本一冊とそうでない本百冊とどっちが支えになるか』…

先日お金が無くて買えなかった岩波現代文庫のパサージュ論1、4巻(各600円)を買いに早稲田<古書現世>に行くも、既に無かった。当たり前か。別に品切れ本などでも無いのだし、そう大きなショックでもなかった。入口付近に置いてある『借家と古本』を発…