岡崎京子『テイク イット イージー』(スコラ)読了。エロや暴力は出てこない、かといって爽やかとも言えない、しかし80年代浪人生の屈託が分かりやすく描かれている。個人的には浪人時代に悪いイメージは持っていない。もともとの日常が地味だというのが一番の理由だが、それ以外にも、はっきりした1つの目標があって、そのため(だけ)の時間が確保されていて、というのは恵まれている時間だったと思う。そこでの目標がどこまで正しいのかとか、本当のものなのかという問題はもちろんあるのだが。また、大学のゼミだとかのような発表や発言を求められることもなく、徹底して受動的に教わる側にいられたことも、精神的に楽だった。これもまた誤りなのだが。
ほりのぶゆき『いちびりの園』(小学館)読了。90年代前半に描かれたものを中心にした作品集。が再刊本でもないのに出版されたのは昨年5月。やけにオーソドックスなギャグマンガだなぁ。
他に、大友克洋『ショート・ピース』(双葉社)を読む。