2003-07-01から1ヶ月間の記事一覧

今日はこれからブニュエルの『エル』を観る予定

『書評道場』

上野俊哉/毛利嘉孝『実践カルチュラル・スタディーズ』(ちくま新書)読了

感想はいずれ。2冊目についてちょっとメモ。本には、自分がいままで考えていたことを巧い形に整理してくれる機能と、興味の幅を広げてくれる機能とがあると思うが、この本は私にとっては専ら後者のもの。CSの成果・動きを肯定的な面に注目して書いた、という…

中野翠編『尾崎翠集成(上)』(ちくま文庫)読了

カウンセリング於大学保健課

気になる本メモ 三浦俊彦 『論理学入門――推論のセンスとテクニックのために』ISBN:414001895X 『論理パラドクス』ISBN:4576021664 『論理サバイバル』ISBN:414001895X 『可能性の哲学』ISBN:4140017902 野矢茂樹 『論理トレーニング101題』ISBN:478280136X …

『ドラッグストアカウボーイ』(監督 ガス・ヴァン・サント)

確かにテーマは題名にある通りのものだが、そこから想像するような、激しい暴力シーンや狂った進展は無い。爽快感やカタルシスを味わうことはあまり出来ないと思う。マット・ディロン演じる薬物中毒の青年は、物語のはじめから既に疲れが垣間見えており、作…

『ペーパー・ムーン』

一人の女性の埋葬から物語は始まる。残された一人娘と、花を手向けに来た男との、二人旅。ライアン・オニール、テイタム・オニールという実の父娘によって演じられている。タイトルの『ペーパー・ムーン』というのは、ライアン演ずる男が少女の父親と噂され…

『お嬢さん乾杯』(監督木下恵介)

お嬢さん(原節子)の屋敷のシーンで、応接間とベランダをまたいでの二人のやり取りをワンショットで撮ったりしているのが、喜劇の演出として成功しているのではないか。身体を使っての動きがしっかりと出ているから。他にメモしておきたいのは、歌と音楽。お…

ビデオ3本鑑賞

ビデオ『人妻集団暴行致死事件』(監督田中登)鑑賞

室田日出男演じる、哀しいくらいに優しい男。1978年に撮られた作品。

『カルチュラル・スタディーズ入門』(ちくま新書)読了

『青空娘』(監督増村保造)

心身ともに健康的な若尾文子様を拝む。

『非・バランス』(監督富樫森)

原作・映画ともに十二分に有名なのだろうが、ほとんど前知識を持っていなかった私。前知識を持たないで観るのもやはり楽しい。 オカマの菊ちゃんを演じる小日向文世がエクセレント。歌って良し、はしゃいで良し、自転車こいで良し、背中で語って良し、説教し…

〇髪を切る於近所の床屋ビデオを2本

町山広美『イヤモスキー』(文春文庫PLUS)読了

メモっておくべき事項、視点は多々ある。その際に気をつけるべきことが一点。それは、これらの本を読む目的が、著者らに自分を同化することであってはならないという事。本を読んで、自分を上げ底して、彼女たちを真似て世の中を眺め批評することではない。…

ナンシー関・町山広美『隣家全焼』(文春文庫)読了

〇カウンセリング於大学保健課 帰りに、 〇「地平線の夢 昭和10年代の幻想絵画」 「「牛腸茂雄展」於東京国立近代美術館若干のメモ。 前者:タルコフスキーの映像を思い出す。そちらは「ノスタルジー」だが、こちらは「理想郷」。二つは似ているのか。第4部"…

その他。

今日買ってきた文庫本から、小林信彦『地獄の読書録』(集英社文庫)、筒井康隆『不良少年の映画史』(文春文庫)を適当に拾い読みする。/ナンシー関の本を少しずつ読み始めようと思う。この人の本は、決して学問的な領域に取り込まないような読み方をしなけれ…

R・ブローティガン『西瓜糖の日々』(河出文庫)読了

ムーミンを思わせるような牧歌的世界。でも人間というのは単純なものでなく、幸福な状態にいるときにも、こんな幸せを受けたら、近いうちに同等の罰を受けるのではないか、というような発想を持ってしまう生き物だ。(単純だからそういう発想を持ってしまう…

舞城王太郎『煙か土か食い物』(講談社ノベルス)読了

シリーズものの一編という印象を持った。伏線、あとで適当に発展できそうな仕掛けがばらまかれているような印象。この作品の中で説明されない謎、気になること・人はいくつもあるのだが、読み終わっても、不満にはならない。かといって、納得するわけでもな…

録画しておいたビデオ、先週土曜日放送の「ETV2003」を観る。番組後半は、色川孝子さんが、色川武大の墓参りをしたり、昔住んだ家のあった場所に行き、最後に色川が息を引き取った病院を訪れる姿を追っている。『宿六 色川武大』を読まなくては。色川夫妻の…

昨夜のビデオ D・リンチ監督『マルホランド・ドライブ』

一度観ただけでは理解できなかった、のはおそらく多くの人と同じ。個人的には推理小説のネタバレとか気にしない性格なので、また謎の解釈も、ある程度個々人の差を許容してくれる幅を持った作品のようにも思うので、直ぐに二回目を観ようとは思っていない。 …

講義のあと、大学近くの古本屋街をぶらぶらしたあと新宿に出る。 タワーレコードでxenakis"ensamble music2"。アヴァンギャルドという棚に分類されていた。 それからABC、Book1stと回るが、探している舞城王太郎『煙か土か食い物』がないので諦めて帰る。そ…

榛野なな恵『Papa Told Me』1〜8巻読了。

1巻につき3回は泣いている。

『「都市再生」を問う』(岩波新書)読了。

高度成長期から始まっていた日本の都市政策の失敗、小泉政権の失策、政官財の癒着、不動産業者・ディベロッパー・金融機関・大手ゼネコンの利益追求、都市政策に携わった有識者・財界人らのメンバーの無責任な仕事。それらを具体的なデータとして、マスコミ…

埴谷雄高『死霊Ⅱ』(講談社文芸文庫)読了

Ⅱは結局あまりノレないうちにやっとこさ読み終えた。同じ描写・表現がしつこいくらいに繰り返し出てきて、そういうところも読み易いはずなんだが、どうしても情景描写をうまく消化できなかった。大学の近所の古本屋。勝手にキープしていた本が売切れていた。…

森博嗣『冷たい密室と博士たち』(講談社文庫)読了

犀川教授のキャラクターのうち、酒に弱いところと子ども向けの食べ物を好きなところに好感が持てる。冷え性気味で酒に弱くてお子ちゃま向けの食べ物が好きな私としては。 トリック、動機ともに物足りなかった。次(『笑わない数学者』)は平成本格推理の一大衝…

電車の冷房が効きすぎていて困る。冷え性というわけでもないのだが、筋肉がないので骨に沁みるのかもしれない。情けない。薄い上着をカバンに忍ばせて出かけるのも面倒だし。特に今年は電車に乗っていなくてはならない時間が長いので堪えるのだろう。

梅雨らしくない梅雨の中休み、か。

今年の関東は雨があんまり降らない気がする。降っても夜中に降って、朝には止んでいることが多い。今期の連続ドラマ、注目の1つ『幸福の王子』(日本テレビ系)を観る。(もう1つ気になるのは『すいか』。『やっぱり猫がすき』の脚本家で主演は小林聡美。)出…