帰りに駅前の本屋でアーサー・マッケン『夢の丘』(創元推理文庫)を。2003の復刊フェアの1冊。復刊されるくらいなら名著なのだろうというのと、あらすじをみて(貧乏田舎牧師の息子である主人公の魂の遍歴云々)買ってみる。少しだけ読み進めているがヘッセに似た味わい。『ロシア・ソビエトSF傑作集』『東欧SF傑作集』各2巻を買いたかったが金が無い。『ロシア・ソビエト』の上巻に入っている「技師メンニ」を書いているボグダーノフは『信仰と科学』を書いたボグダーノフと同じ人なのだと知る。必要があって中学英語の参考書を見ていて、欲しかったのが棚に無いので店員さんに聞いてみると、「すいません棚にあるのしか無いんですよー」との返答。この会話だけ見れば丁寧な応対ということになるが、本棚の木枠には「棚に無い本は店員にお尋ね下さい」というテプラが貼り付けてあるのだった。しかし本屋の店員の能力とは接客態度などで測られるべきものではなく、書籍に関する知識量とセンスで評価されればよいのだろうと思うので、こんなことは些細なことなのだ。