◇「昼ドラ」がはてなのキーワードになっているが、そこには「主婦と無職の強い味方」という説明がされていて笑った。時代劇の再放送とかもそうですね。町田康じゃないですけど。無職の生活―町田康といえば、「人間の屑」の主人公は、毎日オンナから貰うお金でもってコンビニ本(コンビニで売られている雑学本や推理小説の文庫本のこと)を購入して読む、という生活を送っている。そして、このコンビニ本を作っているのが、保坂和志『季節の記憶』に出てくる主人公=語り手だ。もちろん別世界の話だが、オカルト風の雑学や、実用性の疑わしい実学(矛盾です)を盛り込んでいるコンビニ本といういかがわしいジャンルが出てくる小説として、この2つが頭にこびりついている。