風で寝込み布団の中で、バタイユ『エロスの涙』(ちくま学芸文庫)を読み終える。図版が多いというか図版メインなので眺めたというほうが正確か。バタイユにヒントを求めているのは別に大層なことを考えたいわけでなく、小さい頃からの自分もそうだったのだが、「天邪鬼」というものが気になっているから。多くの人が行く方向ではないほうが気になる、と言う心性は誰しも多かれ少なかれ持っている。この時点で理性というのが完璧でないことは誰しも分かる。信号無視で罰則金9000円を支払う羽目になる。道路交通法の研究者になると半分冗談で言っていた彼はいま元気だろうか。マンガは西原理恵子『ちくろ幼稚園』(小学館)を。