すっかり諦めていたラス・メイヤー映画祭が延長されていたので渋谷シネ・ラ・セットまで。『ファスター・プッシーキャット キル!キル!』『グッドモーニング・グッドバイ』を観てきた。『ファスター』は広大な砂漠の中を疾走する3台のスポーツカーから始まり、ぽつんと建つ一軒屋での金と欲望が絡んだ殺し合いへと至る。からりと晴れた空の下、いかにもアメリカな風景に囲まれて、グラマラス且つ凶暴な女性が暴れる。アクションは結構激しいけど、残虐さ全開、淫靡さ爆発、といった場面はあまりなかったのが期待していたのとは違い残念だった。それはいまとの時代の差か。『グッドモーニング』は巨乳を揺らしながら砂地を走る最初のシーンが鮮烈だった。2作品を観て、人間って本当に不完全な生き物だなあと思いました。