◇DVDを返却しに遠出。朝は雪が降ったり止んだりの天候だったが、昼には予報どおり汗ばむくらいの温かさに。返却後、久しぶりに都電に乗る。池袋に出て『10ミニッツ・オールダー イデアの森』を観るためだった。だったがしかし、先週から、上映は朝の1回になっていたことに気付く。気付いたのが都電の中だったので、予定もないし東池袋をやり過ごして王子駅まで行ってみる。王子駅堀江敏幸の本を片手に巡礼?に訪れる人が結構いたらしいが、私も手ぶらながら、しかも時期遅れも甚だしいながら、王子駅で下車。飛鳥山公園、音無親水公園など駅周辺をだらだらと散策。結局お茶の一杯も飲むことなく、せわしく王子駅を去る。今度は地下鉄を使って、渋谷に出る。本屋に行き相変わらず後手後手に回っているNHKラジオ英語のバックナンバーテキストをまとめて購入。岩井克人『会社はこれからどうなるのか』(平凡社)購入。稲葉本で紹介されていた小田中直樹『ライブ経済学史』は後日に回す。文庫で北杜夫『楡家の人々』の上巻を。
井伏鱒二『多甚古村』(新潮文庫)を読了。駐在員の日記という形式で書かれた戦時下日本の小さな村の記録。「本日休診」よりさらに凄い、登場人物の捌き方。大抵の人は1回しか登場しないのに、しっかりと実在感を持って描かれている。あと、タジンコ村とマコンド村って、響きが似ているね。
◇結局、恵比寿で『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』だけ観て帰る。