マンガ

不思議な少年』が終戦直後の日本、現代のアメリカ、古代ギリシア、19世紀英国という、広がりのある世界を舞台にしているのに対して、『空気人形』は現代日本に限定された狭っこいところで話が起こる。1つひとつの話の長さも『空気人形』が圧倒的に短い。それでも、読んでインパクトがあるのは断然『空気人形』だった。深さが違う。セリフや言葉のはまり具合が違う。第5話「真実」などは読んでいて泣いてしまった。泣けばいいというものじゃないのだが。