・就職用にと山口瞳『礼儀作法入門』(新潮文庫)と伊吹和子『編集者作法』(日本エディタースクール出版部)をブックオフで。『編集者作法』といっても、決して4月から編集者になるわけではなく――というかなれなかった?――普通のリーマン生活ですが、本の内容…

・村上龍『コインロッカー・ベイビーズ(上下)』(講談社文庫)読了。『コインロッカー』に出てくるアネモネという女の子がワニを飼っていて岡崎京子『pink』を連想したが、どうやらこれは安易な思い付きらしく、実際はYOU(元フェアチャイルド、いまタレント)が…

○村上龍『限りなく透明に近いブルー』(講談社文庫)読了。解説で作品を「没主体の文学」と説明する今井裕康は、「ここにあるのは、ただ、見ること、見つづけることへの異様に醒めた情熱だけである」と書いている。さらに、それを読むものに強く感じさせるのは…

・ブックオフ100円棚で北杜夫の新潮文庫を5冊ほど、ほか書肆山田から出ている詩集(タイトルや詩人の名前はいま手元に無いので分からない)を3冊ほど。詩に興味を持っているがよく知らないので、書肆山田から出ているものなら信頼できると思って買ってみ…

・橋本治『'89』を読んだ勢いで『ナインティーズ』(河出文庫)を読む。91年の衆院選前の状況や映画バットマンの鑑賞方法についてなど1部で語られ、2部では湾岸戦争の解説として、世界史(イスラムの歴史から欧州帝国主義云々といったとんでもないところま…

・橋本治『'89(下)』(河出文庫)。取り上げるテーマの幅広さは『貧乏は正しい!』に匹敵するのでは。

池袋西口の古本屋さんにて

・平岡正明『山口百恵は菩薩である』(講談社)。杉浦康平+鈴木一誌による造本で、まるで工作舎の本みたい。ほかに、鮎川信夫『最後のコラム』(文藝春秋)、吉本隆明『ハイ・イメージ論(全3巻)』(ちくま学芸文庫)を。

・堀江敏幸『熊の敷石』。 文庫化されていたのを機に再読。表題作は、ユダヤ人虐殺やボスニア紛争、眼球を欠いて産まれた子どもといった重いテーマがでてくる一方で、カマンベール投げ大会やペタンクといったちょっと力の抜けた話、語り手が取り組んでいる学…

鎌倉駅近くにあった古本屋さんにて

・全部文庫。ゴーリキー『母(上下巻)』(岩波)、ムージル『愛の完成・静かなヴェロニカの誘惑』(岩波)、金井美恵子『添寝の悪夢・午睡の夢』(中公)、『葛西善蔵随想集』(福武)、山崎登世子『メディア都市パリ』(ちくま学芸)など。