2003-09-29 ■ 読了 ○高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』(講談社文芸文庫) 古本屋で200円で売っていたので買って読んだ。 「考えてどうなるんだ?」 「どうにもならないでしょう」 「どうにもならないことを考えるのが、授業なのか?」 「まあ、そうです」 「おまえはそれをするのが仕事なのか」 「ええ」 「ふてえ野郎だな。おまえみたいな奴をゴロツキと言うんだぜ」 「そう思います」 源一郎先生の前で、読者の私は子供になる。