岩井克人『会社はこれからどうなるのか』(平凡社)
バカの壁』方式というのか、インタヴューテープを文章に起こしたらしくひどく読みやすい。マニュアル的な指南は書いてない。会社のなかでどう振る舞えばよいのかとか、転職や独立・企業をするべきか、またその準備や方法といったことは、まったく書かれていない。あくまでも会社とは何か、それを資本主義とは何かというより大きなテーマと関連付けながら、歴史と類型化によってすっきり整理してくれているのが、この本。