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〇図書館で『新潮』最新号を読んでみる。平野啓一郎『最後の変身』、堀江敏幸の連載、四方田犬彦の連載、多和田葉子の笙野頼子『水晶内制度』評、などを斜め読み。いずれも時間があれば通して読んでみたいと感じた。／平野啓一郎は『日蝕』すら未読だが、設定を現代にした最近の作品から入ると巧いことはまって読めるかもしれない。同世代の物書きの人はやはり気になる。人間は点と点で存在していると思うので「世代」にはあまり拘りたくはないし、二十歳過ぎればみんな対等ということを確か山田風太郎が言っていてそれも心に残っているし、日本人はよその国に較べて年齢差を気にしすぎる傾向があるという指摘もどこかで読んだことがあるが。／四方田の連載は『ハイスクール・ブッキッシュライフ』とかぶる部分もあるが、とにかくその学生生活の密度が凄い。今月は、2年上の先輩として漫画家ダディ・グース(矢作俊彦)もちらりと登場。
