NHK総合少子化問題についてやっている。晩飯を食いながら観る。少子化で予想される問題として、学校の児童数の減少や少年野球チームのメンバーが不足することなどが例として出ていたが、それはあまりにも下らない例だ。
未婚化や晩婚化、子供を持たない夫婦についてスタジオで語り合っている。
『死霊』はいまだ読了しないが、気になる箇所は所々で出てきている。人間が自由意志で決定できることは2つあり、1つは自殺、もう1つは子供を作らないことだ、という事を述べている箇所もそうだ。
子供をなぜ作るのか、という質問は、なぜ人を殺してはいけないのか、という問いと同じような種類の質問、質問自体が成り立たないのではないかという批判が起こりそうな質問だ。
以前このことについて福田和也がどこかで書いていたのは、子供を作り育てるのは、自分の人生をもう一度生きること、自分の生き方をなぞること、というようなことだったが、ほとんど納得できなかった記憶がある。

子供を持っていない人というと、タモリとか村上春樹とか吉永小百合とか(なぜか大体同じ時期の早稲田大学卒業生ばかり)を想起する。橋本治は未婚。まあ物書きなどは特殊なのかもしれないが。吉永小百合はたしか、こんな不幸な時代に子供を作るような無責任なことはやりたくない、という考えだったのではないか。NHKの今日の番組でも、スタジオで子供を持たない女性が似たことを言っていた。