J−WAVE

昨日試験勉強をしながら、久々に深夜ラジオを聴きました。J-WAVE『TR2』。水曜日のナビゲーターはリリー・フランキーで、アシスタントは"めめたん"(安めぐみ)。火曜日担当のみうらじゅん安斎肇のも有名ですね。で、水曜日は性愛の求道者リリー・フランキーがリスナーからの相談や告白にひたすらコメントをつけていくという内容、だったと思う。聴かなくてもどんな雰囲気の番組かは想像がつくと思うけど、まさにそのとおりのもので、スケベな内容をいかに高度な修辞を駆使して語るか、あらゆる問題をいかにスケベな視点で斬るか、というようなところに情熱の傾けられている番組。昨日は終わりのほうに、この春、大学院の入学式の日に突然失明してしまったという女性からのメールが読み上げられました。病状は改善してきているようなのですが、全く見えなかった状態のときにもこの番組を聴いて笑いと元気をもらえた、とのこと。こういうメールをどう扱うのかと興味深かったのですが、リリー氏は、人間はどこかの感覚が不自由になると他の感覚が研ぎ澄まされる。例えば鳥目の人は、セックスのときに舌・味覚が敏感になるのだ、という平凡に優しいコメントをしていました。
山松ゆうきちの短編集『ああ!!あとがない』(青林堂)に、病院のベッドからラジオの深夜番組に投稿する女子中学生の感動的な話があって、それを思い出しました。